不信

忙しいので手短に日記。

D広告社が作ったホームページの中に、他社のjavascriptのパクリがあることが判明して大問題になった。運が悪いことに主要な担当者が出払っていたため、うちの社内に関しても、クライアント社内に関しても話が大きくなってしまい、そのサイトの担当ディレクターである清田くんは大忙しだった。

清田君以外にも営業・畑さんや上司の宮本さん、田代さん、溝呂木さん、小玉さんなど勢ぞろいでそれなりに主体的に事態を収拾つけようとしたので、実際の問題性よりも大きな事件になってしまった。

ただ、僕の見た範囲では初動が今ひとつでスマートとは思えなかったのと、うちの会社の臆病な策士たちの計略にのって、結局D広告社の担当営業の茨城さん一人がスケープゴートに仕立て上げられた。清田君は複雑な心境だったろうが、自分のことで手一杯で茨城さんのフォローまでは心情的に行かなかったようだ。

夜、会社を出てからぼうっと考えた。茨城さんは相当絞られる上に、おそらく出入り禁止、下手うつとクビになるかもなあと思い、非常に心配になった。なので、茨城さんの携帯に電話して、
「実害があったわけではないので、ほとぼりが冷めれば大丈夫だから、しばらく大人しくしてれば?」というようなことを言った。茨城さんは、表に出ないで裏で仕事してます、と照れながら言った。

末端の営業マンを一人吊るし上げてそれでうまく責任逃れができた、はぁよかったよかった、とでも言いかねない我が社の面々。
我が社は普段から無理ばかり言って、立派なマージンをとって、えらそうにしているくせに、ピンチになると責任もとらないエージェンシーらしい。

不信。